真留句はこう言った

河流 真留句 (カワル マルク) の物語 ・・・初めて当ブログにお越しの方は【真留句はこう言った 0(ゼロ) ブログ案内】からお読みになる事をおすすめします。

旅が進む毎に経済も進む南米の国々 市場(いちば)とスーパーマーケットそしてレシート 私はこう思った

今週のお題「行きたい国・行った国」

 今から15年以上前の事ですが南米の幾つかの国を旅行しました。その時に印象に残った事を書こうと思います。(※ 以下、この記事は、イメージとしては、あたかも旅行をカラー写真で撮影したというよりは、レントゲン撮影したような話で面白みはないと思います…が、そこをなんとか、よろしくです。)

 その印象に残ってる事というのは市場(いちば)とスーパーマーケットの関係、それからお店でもらえるレシートの事です。

 私は南米にはペルーの空港に到着してペルー→ボリビア→チリ→アルゼンチン→ブラジル→ボリビア→ペルー→空路で南米を出る、の順で移動しました。これは即ち、南米西海岸のやや北側に位置するペルーを起点として大雑把には先ずは南下して南米を反時計周りに移動した事になります。南米の地図を見るとわかり易いですが、言葉で書くとわかり難いか、字数を要します。途中、陸路を鉄道やバスで移動しました。

 

 始めに訪れたペルーやボリビアは経済が進んでなく、人力の労働が多く、物価も安かったです。そして屋台のお店が多く、カオス(混沌)な感じがしました。駅前とかは特に屋台、露店が多い場合があり、お祭りのような雰囲気でした。しかし、それが日常、普段の生活のようです。

 また各都市にはメルカドと呼ばれる市場(いちば)があって、野菜やお肉、食べ物、衣服などがひしめき合って多様に売られてて賑わってました。スーパーマーケットを見ることはありませんでした。私は市場(いちば)の活気や賑やかでカオスな雰囲気をとても気に入りました。

 そしてお店や屋台で買い物してもレシートをもらう事は無かったです。

 物価が安く宿代や屋台の料理も安く美味しく、とても旅し易く(私が男性だったのもありますが。女性だと治安とか不安かも)、また市場や屋台のカオスな雰囲気も良くて、とても気に入りました。

 

 次に訪れたチリでは物価がペルーやボリビアに較べ高くなり、食事代や宿代、バス代金などが高くなりました。

 メルカド(市場)もありましたが、スーパーマーケットもありました。メルカドがどうもスーパーマーケットに押され気味なようで、メルカドの賑わいが減少して少し寂しい感じがしました。メルカドに空きテナントというか、商い場のはずなのに誰もいない空間がけっこう、ありました。ペルーやボリビアメルカドは商売する人や商品や露店がひしめき合っていたのとは対照的です。かつては、その空きテナントで商売してた人がいて、ペルーやボリビアのように賑わっていたのだと思います。日本で言えばシャッター商店街みたいな感じで商売を止めたのだと思います。

 あと、飲食店を利用したら手書きのレシートが渡されました。

 

 次のアルゼンチンになると、経済がさらに進んで、近代的な感じがしてカオスな雰囲気はなくなり日本に近くなるというか、ロウというか秩序があるような感じになりました。緯度も高く冷涼なせいもあるのかも知れませんがペルーやボリビアに比べ、活気がない印象を受けました。治安は良いですが。

 屋台は見かけず、市場も消滅したように感じました。屡々、スーパーマーケットを見かけました。買い物をするとレジスターで印字されたレシート、日本で見かけるようなレシートを渡されます。

 アルゼンチンの物価はチリよりもさらに上がって、宿代、食事代も高くつきました。ボンビー旅行だったのもあり「これは長くは滞在できない」と思って、アルゼンチンは早め通過しました。アルゼンチン脱出の際には確か72時間、ずっと同じバスに乗り続け、その殆どの時間、バスに座ってた記憶があります。大変ですが宿代節約も兼ねることとなります。今の年齢では厳しいと思います。

 

 以上のようなことから、次のような事を感じました。

 ペルー、ボリビア→チリ→アルゼンチン

と進む毎に、近代化が進み、経済が進展し、物価が高くなって行きます。またカオス、混沌→ロウ、秩序という感じでエントロピーが減少して行くというか活気が無くなって行くように感じました。またレシートが進化(?)して行くように感じました。

 チリはいろんなことが、ペルーやボリビアとアルゼンチンのちょうど中間のように感じました。活気やカオスの度合いや物価やレシートなど。

 チリにおけるメルカド(市場)がスーパーマーケットに押されて活気がなくなってる感じは、ちょうど日本における商店街がスーパーマーケットや大型ショッピングモールに押される様が思い浮かびました。

 

 南米、1カ月間くらいの強行軍の旅でしたが、数十年かかるような資本主義経済の進展の時系列の変化を短期間で感じる旅だったようにも思います。

 

今回の記事、旅行記としては面白みの無いものと私自身、思いますが、にも関わらずお読み下さり、ありがとうございました。