真留句はこう言った

河流 真留句 (カワル マルク) の物語 ・・・初めて当ブログにお越しの方は【真留句はこう言った 0(ゼロ) ブログ案内】からお読みになる事をおすすめします。

最近(2023年4月下旬頃)のコロナについて思ったこと 私はこう思った5

 最近(2023年4月下旬)、またコロナ新規感染者数のカウントが増加傾向のようです。


 私は今回の増加の原因は今までと毛色が違うと憶測します。今回のコロナ感染拡大の主要因は社会のコロナ対策の緩和にあると憶測してます。
 
 6波以降から少し前までの感染拡大の主要因は、学校含む経済活動時に冬季や夏季にエアコン使って窓開け換気しなくなることによる空気感染によるもの、と私は理解しております。オミクロン弱毒化した6波以降は夏季と冬季に波が来たのと、この描像は矛盾しません。このことは別記事 真留句断片8 コロナワクチン云々でも言及しました。
 
 最近の増加はそれらと異なり社会や政府がコロナ対策緩和に進んだことによるものと私は憶測してます。
 
 社会がコロナ対策緩和すると感染拡大する理由を幾つか書いてみます。
 
① 社会や政府のお墨付きを得たのでコロナ対策を緩める人が多くなる。日本人は自己判断をあまりせずにお上や国の指示、方針に従う傾向があると聞いたことがあります。もしそれが正しいならば、お上(政府)が緩和した、という事で今まで用心深かった人もガードが甘くなるかも。油断とかもあると思います。
 原発や公害や迷惑施設もお上が安全だと言うなら大丈夫の精神です。
 
② 検査の有料化などで今までよりも感染者の隔離が疎かになるかも知れません。社会活動、経済活動から隔離されない感染者は感染拡大に大きく寄与します。感染病の抑止には感染者の隔離が大きなポイントなのですが。
 また今後、発表される新規感染者数は従来のカウントの仕方で発表されるであろう人数よりも、少なくなると思います。即ち、従来のカウント方法で感染者数を数えるならば、もっと多いはず、ということです。これは検査の有料化により引き起こされると私は憶測してます。
 
 
・以上のような考察から、感染したくなければ、ここ数ヵ月は数年前に始まったコロナ状況下でも屈指の気を引き締めるべき時と私は考えております。
 
 中学だったか高校の時の国語の教科書にあった徒然草のエピソードが頭に思い浮かびました。木登り名人が、ある人が木の高い位置にいた時は黙っていて、人が降りてきて低いところに来た時になって「気をつけられよ」と声をかけたエピソードです。(徒然草 第109段)
 
 私自身はこのエピソードを思い浮かべて気を引き締めたいと思っております。
 
 ※ 記事の本編は以上で終わりですが、上記のテーマと異なる考え方も書いてみようと思います。
 
 コロナは弱毒化してるので、あまり気にすることは無い、という考えもあります。
 しかし、高齢者がコロナに罹患すると重症や死に至る場合もあります。
 これは、科学技術や資本主義の進展のおかげで生きていた人がコロナによって死に至る、という場合もありそうです。即ち、社会が自然、始原的な状態ならば既に死んでいるはずの人が、科学技術や資本主義の進展で不自然に生きながらえていたのが、コロナによって屠られて、あたかも社会が自然状態というか原始状態に戻されたかのように振る舞う、という見方もできるかも知れません。
 
 当ブログの解説版1 要約には、コロナは時代を逆行させたり、資本主義を邪魔する反資本主義的属性、温暖化を抑制、環境保全を推進する働きがある事を書きました。
 
 例えば、コロナはグローバル化を邪魔したり、資本主義的経済活動を阻害したり、飲食業、観光業などの3次産業を邪魔して自炊など資本主義的に低位な状態に人々を誘導しました。しかし資本主義的に低位な農業など一次産業の活動は阻害しませんでした。
 
 それら一連の流れから高齢者のコロナによる死亡ということを見ると、人口削減や少子高齢化の解消という形で、環境問題の改善や若年層の負担を減らす、という側面も見えて来ます。
 十分に生きた高齢者が近代医学と科学による長寿という魔法がコロナによって解かれ、亡くなるのはある見方からは自然界のバランスを保つのに寄与する事なのかも知れません。(逆に言うと近代医学や科学技術による長寿の魔法は自然界のバランスを崩したり、新しい生命、若い人の生き難い社会にしてる部分もある、という事なのかも知れません。)
 
 倫理的には良い見方とは言えないと思いますが、温暖化や後世の人類の存続という大局的な観点からは、コロナ感染拡大の良い面というのも見えて来るように思えます。
 全ての物事には良い面と悪い面が表裏一体になっているようにも思えます。
 
 高齢者が自然なバランスよりも多い現在は、そういう見方もできるかと思います。とはいえ、長く生きた人の知恵や経験は若い世代にとっても貴重ですし、若い世代の範となるような高齢者、節制で健康を保つ高齢者には長生きなのが相応しいと思います。
 
 また、肉親など大切な身内の高齢者がコロナで亡くなるケースを想像すると、やはり、私自身は他人に迷惑をかけないよう、コロナ対策、緩み過ぎにはならないようにしようと思います。
 秋頃になって感染が落ち着いてるようならば、そこでようやく、私は気をある程度、ゆるめようかな、と思っております。
 
初稿 2023年4月23日
最終改訂日 2023年5月5日